○ 世田谷消費者ギルドは、元気に向って腕を組みます。

世田谷消費者ギルドは、世田谷区の消費者の意見をすくいあげて、世の中を変えていこうという趣旨
ではじめました。

世田谷消費者ギルドのマークは、世田谷のS、消費者(Consumer)のC、ギルド(同業者組合)のGから
なっています。
Sは男性の腕、Cは女性の腕を表現しています。
男性と女性が腕を組んで、ギルドの指差す右肩上がりの方向をめざしていきます。

               

さて、ちょっとしたことなんですが、消費者の男女が腕を組んでいることに注目してください。
消費者が手をつなぐのではなく、消費者が腕を組む。
ここが重要なのです。

手をつないだら、手をつないだ相手しか見えないし、手もふさがってしまう。
世の中には様々な団体や活動がありますが、構成員が手を結ぶことによって、その集団の利益にのみ
専心してしまうことが多いものです。

世田谷消費者ギルドでは、腕を組み、お互いの体温を感じながら目標に向かってすすんでいく。
それは、お互いを高め合うことでもあるのです。


○ 世の中のすべての人が消費者。

いままで消費者団体というと、消費者の苦情を集めて、企業や社会にクレームを訴えるというネガティブ
な組織でした。
企業や公共団体は、消費者や納税者の意見を聞くことに神経を使っていますが、それは社会的信用を
落とさないためという消極的な意味がほとんどでしょう。

しかし、私がスタートした世田谷消費者ギルドはちょっと違います。
世の中に積極的な提案をしたり、がんばっているお店やメイカーを応援する。
そういう活動を念頭においています。

人と人が手をつなぎ、心を通じ合うことはすばらしいことですが、そこから甘えや癒着が生まれるのも事
実です。
唐突ですが、温情という言葉はけっして美しい響きだけではないでしょう。
もちろん、誰も目の前の人に冷たい仕打ちはしたくはない。
でも、そのことが社会のあらゆるところで繰り広げられたら、社会が停滞してしまう。

             

最近ブランド名を変えたことで記憶がよみがえりますが、
北海道の乳製品関連の大手食品会社で起きたさまざまな事件は、遠いところにいる
消費者よりも、隣人・同僚である社内のコミュニケーションを大切に思ったことに原因があるといえない
でしょうか。

でも、考えてみてください。世の中に純粋な生産者などいないのです。
メーカーの社員であっても、自社製品の消費者でもある。なのに、メーカーの社員は社員としての立場
だけで生きていて、自分の中の消費者である自己を捨ててしまったのです。

社会的に生きている個人は立場で発言をせざるをえない。
個人にとって、収入を得ることが一番大事なことだから、収入を得ている職業人としての立場 を最優先
してしまう。
最近では、内部告発というのが注目されていますが、その多くは告発することで現状を崩壊 させ、再生
をめざすという荒療治です。

乳製品大手会社の事件でも、告発した倉庫会社は倒産しました。
倉庫会社の経営にどういうことが起きたのかは分かりませんが、日本という社会が告発という世間に波
風を立てた会社に信頼を寄せることができなかったことは、容易に想像 がつきます。

でも、インターネットなら、匿名で情報を発信できます。
「匿名だから、信じられない情報だ」と、切り捨てることもできるでしょう。
でも、匿名だからこそ、立場にとらわれない客観的な情報が得られると信じたいのです。



○ 人を信じて生きていこう。

                    

匿名の情報に評価を与えることは、不特定の個、つまり、他人を無条件に信じることに通じます。
とはいえ、9.11のニュヨークを中心に起こった同時多発テロや炭そ菌事件以降、空港などではボディチ
ェックが厳しくなりました。
それは、社会が人を信じなくなったことの現れです。

           

しかし、その後、韓国の地下鉄で火災事故が起きました。
地下鉄という不特定の個が乗り合せる日常空間では、厳しいボディチェックなど不可能です。
地下鉄火災事故以降、多くの人が、他人を信じることなしに、街角を歩くことさえできない。
共同生活を営めない事態であることに気がついたのです。

人は人を信じることによってしか生きていけない。
---ならば、人を信じて生きていこう。





○ 消費者の立場で世の中の商品・サービスをカイゼンしていこう。

                       

カイゼン法:

トヨタのQCサークルが生んだ世界共通語。(カイゼン=改善)。社員が集まり、一人一人
が生き生きと発言し、自社内での各工程における不良品をチェック、その原因を突き止め
て品質を高めていくトヨタのお家芸でもある。

ブレインストーミング法:

1)批判やコメントをしない。批判は一切お断り。
2)自由にアイデアを出す。自由奔放。
3)質を問わずに多くのアイデアをだす。量を求む。
4)便乗・発展させて新たなアイデアを出す。

                                *

工場などの生産現場において、「主役はあなた!」のスローガンのもとにくりひろげられるカイゼン。

トヨタがカイゼンの実施で着実に成長。カイゼンという言葉は英語にもなり、世界中の生産現場でカイゼ
ンが取り組まれています。

カイゼン法もブレインストーミング法も、その底にある精神は、ポジティブシンキング。
現状を否定するだけの発言や、解決策のない発言は許さないというものです。
愚痴っているだけでは発展はない。
現状を変えようと努力する人を誰も妨げては行けないのが、根本的なルールです。


さて、そのことは問題がある現状を招いた人を追求しない。処罰しないことでもあります。
つまり、現状の分析において、そこに処罰システムが背後にあると、当事者は保身のために事実を明か
にしない。
ならば、同様原因の事故の再発阻止を事件解明の一義におくならば処罰しないことが最低条件になり
ます。
この方法は、再発阻止が最大命題の航空機事故の後処理などでも取り入れられていますが徹底でき
ていないのが現状です。

現状の惨憺たる状況を招いた人を処罰しないのは理不尽ですが、そのことができれば、政府や銀行の
改革の抵抗勢力のほとんどは消え去って行くのではないでしょうか。


○ ハーメルンの笛吹きに踊らされない個を信じて…。

                     

生産者としての個ではなく、消費者としての個 は、移り気でわがままでいい加減かもしれません。
しかし、巷間マスコミなどが実施するアンケート調査などを見ると、地球環境のことやこどもたちが巣立っ
て行く未来社会についても真剣に考えていると感じられます。

私は、さまざまなアンケート結果がでるたびに、大衆とは、マスコミという「ハーメルンの笛吹き」に自ら
の運命までを放棄してしまうような愚か者たちの集まりではないと、感じます。
そして、大衆は、童話のなかの笛吹きが、自らの義憤からこどもたちを失踪させたように、マスコミも自
らの保身のために行動していることをほとんどの人が気づいていると確信します。

世田谷消費者ギルドは、大衆を信じること。大衆の自浄能力を信じること。
そのことをメイン・テーマにすすめていきます。

世田谷消費者ギルドのサイトや掲示板から、ポジティブシンキングの輪がひろがってい
くように、最善の努力をしてまいります。


21世紀

新しい時代がもとめているメッセージは、
「個人の復権。そして、人を信じること」
*
このメッセージこそ、
世田谷消費者ギルドの活動指針です。